ブログのコンセプトとはかけ離れるが、書評的なものも上げていこうと思う。僕は本を読むスピードにはそれなりに自信があるからだ。
そんなわけで一番最初に紹介する本はこちら。
"読んでない本について堂々と語る方法"ターゲット層が狭そうすぎるタイトルである
ちなみに僕はしっかり全部読みました
こちらの本、面白い内容なのだがめちゃくちゃ読みずらい。
翻訳書特有の読みずらさもあるが、なぜ読まずに語れるのか、読んでいない本とはどういう物かをという事を、色々なパターンで各章ごとに、小説の内容や過去の作家の批評を引用して解説するからである。
その為、いちいち覚えないといけない固有名詞がかなり多い。そしてせっかく固有名詞を覚えたとて、次章で新たな小説の内容が引用され、また覚えないといけないのである。
その内容もSFチックだったりミステリーだったり、大学教授のもめごとだったりと複雑なものが多い。
そんな本を読者は一生懸命頑張って読み進め、この作者の言わんとすることは何かとくみ取る努力する。
そして浮かび上がってくるのは、本を一生懸命読もうが、流し見だろうが別に語る上では何も差はないし、別に読む必要さえない。"語る内容の正確性などに一切執着せず雄弁に語ればいいのだ!"という事だ。
なんじゃそりゃである。
そしてこのことについては本の目次さえ見ればわかるようになっている。
えらいこっちゃである。
頑張って読んだのにである。
本の内容に正確も不正確も最初から存在しない。本の内容は各々の心に別の形で解釈し、その内容も読んだ直後から変化して(忘れたりいろいろ経験して解釈を変えたり、面白いように内容を改変したりして)残るのだから頑張って読んでから語ろうだなんて思わなくてもいいと主張している。たぶん……
頑張って読まざるを得ない本の内容が、頑張って本読まなくてもいいよ、なのはなんだか腹が立つ面白さである。ただこの本のコンセプトが面白いだけでなくこの本の内容自体が"読みずらクセになる"内容なのである。
そしてこの本が教えるメゾットは、読んでない本について語るという狭いターゲット層のみが使えるものではなく、読んだ本について書評しようとしている人はもちろん、ちょっと行動的に動いてみようかなって思っている人たちに役立つ内容だと思う。
書評の一作目を飾るにぴったりの作品なので、本好きで書評をしてみようと思う人はぜひともこの本から始めてはどうだろうか。
